巨匠クローネンバーグの息子、ブランドン・クローネンバーグ監督作品『アンチヴァイラル』を最近思い出して猛烈に共感したエモ・キモイ話

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人は自分の中にあるものしか、他人の中にも見ることができない。
映画もまた同様に、自分の中にないものを映画の中に見出すことはできない。

特に最近、僕はこのようなことを思っています。同じ映画を何年か後に見返すと、当時は気が付かなかったその映画の良さに気が付いたりすることってありますよね?
それは、いろいろな体験を経て自分の中にあるものが増えたから、同じ映画の中にまた違うものを見出すことができるようになったのではないでしょうか。

あることを経験したときに、過去に見た映画を思い出して、
ああ、あの映画はこういうことが言いたかったのか・・・
と、突然、気がつくこともありますよね。



そう、僕はある経験をしてから、ふと『アンチヴァイラル』という映画を思い出した時、猛烈な共感を覚えたと同時に、この映画が僕の中の映画ランキングで急上昇したのです!


アンチヴァイラル』がどういう内容なのか詳しくは見て頂くかググって頂くとして、とりあえず予告編はこんな感じです!
www.youtube.com

とりあえずここでは、

  • 変態映画監督クローネンバーグの息子が作ったこれまた変態映画

  • 大好きな芸能人に感染したウイルスを採取し、それを自分の体に注射し、感染してハアハアしている人たちの物語

ということがご理解頂ければ十分だと思います。僕もずいぶん前に見たので、そんなに覚えてはいないですし。

お察しの良い方はもうお分かりかと思いますが、こんな変態映画の良さに気が付いたということは、僕がした経験も言わずもがなな内容となっております。
今回はネタバレはありませんが、下ネタにはご注意下さい!

ことの次第は以下の通りです。





* * *



僕は基本的に女の子と付き合うのは面倒くさいと思ってしまうタイプですが、この間、久しぶりに彼女ができました。
彼女は僕とは違ったタイプで、彼女は5歳年下で、明るく活発で、勉強は得意ではなかったようですがしっかりしていて、少し強気なところもあるけれど素直でとても可愛い子でした。

僕と彼女の間に、あまりと言うかほどんど共通項を感じませんでしたが、僕も彼女のことが好きだったので付き合うことにしました。

付き合ってしばらくして、彼女の部屋に泊まることになりました。まあ、図々しく僕が上がり込んだんですけど。
彼女の後に僕がお風呂を借りて、一緒に布団でイチャイチャした後セックスして、窓の外が明るくなっていたのでもう一度シャワーを浴びて一緒に寝ました。

と、ここまではリア充自慢みたいな話で読む方は辟易するでしょうが、その2日後から僕は喉が痛くなりまして、風邪かなと思い鏡で喉の奥を見たら、喉の奥の扁桃腺に白いブツブツができていました。

確かに、セックスのときはゴムはつけましたが、オーラルセックスのときはそのままでした。ていうか、女の子のを舐めるときはどうしようもないじゃん!?

ヤバい・・・なんかうつされたっぽい・・・
こんなものを初めて見た僕はビビりまくります。
すぐさまスマホで「喉 性病」でググります。
一通り調べた結果、扁桃腺の白いブツブツは性病によるものだけではなく、その多くの場合は風邪など他の菌やウィルスによって同じ症状が出るようです。
とりあえず安心でしょうか?

しかし、それからさらに2日後、僕のチ○コの先の部分に直径2~3mmの何やら赤い虫刺されのようなものがあるではありませんか。

はい。性病!
これはマズいぞ・・・!

慌てふためいた僕は性病について検索しまくります

お、お、落ち着け・・・どの症状とも似てはいない。ティン○には2~3mmの赤い虫刺されのようなものがあるだけで、その他の症状はない。僕のムスコは今のところ無事だ。

この性病のような何かについて彼女に言おうかどうか迷っていましたが、彼女の部屋に泊まって以降は2回ほど食事をしただけでお互いの予定が合わず、彼女と会わないまま日々が過ぎていきました。



それから1週間後ぐらいでしょうか、突然、彼女の方から別れをきりだされました。「色々考えたら、やっぱりお互い違うところがありすぎるし、このまま続けるよりも早めに別れよう」とのことでした。
だいたいこういうことを言い出すと、僕の経験上、女の子がこちらの説得を聞いた試しがありません。今回も説得を試みますが、やはりダメのようで別れることになりました。

僕は付き合う前からお互いタイプが違うことを承知の上でしたので、時間をかけてお互いを理解していければいいなと思っていましたが、その為に色々と話し合えるだけの信頼関係を彼女との間に作れていなかったことが悔やまれます。



僕は彼女のことが好きでしたので凹んでいましたが、風呂やトイレで自分のアソコを見るたびに、あの虫刺されのようなものが目につきます。

彼女にうつされた(?)この性病のような何かを見るたびに、彼女のことや、表情、喋り声、香り、肌触りなどが彼女への喪失感と共に思い出されます。

まるで彼女の一部がまだ僕の股間の先端にこびりついているような感覚。

彼女と僕の間で共有される病気(?)を介して、少しだけですが彼女との繋がりが存在するかのように感じてしまいます・・・


というか、これなんか、もうキモイ領域に足を・・・
 


ん?そう言えば、そんな映画があった気がするぞ・・・



アンチヴァイラル』だ!!!




そうですよ。ブランドン・クローネンバーグ監督が作ったこの変態映画がまさにそれですよね。


ブランドン・クローネンバーグ監督!
あんた素晴らしいよ!!
天才だな!!
堪らんぜ!!!
そしてマジ変態!!www

・・・当時の僕では気が付かなかったこの映画の意味が、今になってやっと分かりました。
この映画の登場人物たちが、大好きな人と病気を介して繋がりたい気持ちが、やっと僕にも共感できました。

病気でさえ、その人の身体の延長のようなもので、それを自分の体に入れるということは、微弱な肉体関係のような効果があるように感じます。

少し話が変わりますが、女性が恋人や夫から中○しされる感覚と似たようなものではないか、妊娠するのと似たようなものではないかと想像してしまいます。
女性の実際の気持ちは僕には分かりかねますし、精子をウィルスや菌に例えるのも、妊娠を感染に例えるのもどうかとは思いますが・・・




* * *




以上の経緯で、
僕の中で変態映画『アンチヴァイラル』と変態監督ブランドン・クローネンバーグの評価がただいま急上昇中です!


さて、この性病のような2~3mmの赤みはその後も大きくなるでもなく、小さくなるでもなく僕の亀頭についているわけですが、はたして病院行くべきか・・・

せっかくだから、彼女の思い出を僕の一物の先ちょにもう少しの間くっつけておこうかなww
ですよね!ブランドン・クローネンバーグ変態監督!


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